仕事に対する姿勢…第5回

今日はちょっと残念なことがありました。

今年の2月くらいから新築をされる方がいらっしゃいまして、弊社でも太陽光発電や蓄電池にエコキュートなど家中の電気工事を一式で分離発注でさせていただくことになりました。電気のことは知っているところに任せたい、ということで大変ありがたく思いましたので工務店さんには少し気が引けましたがお引き受けしました。
普段、様々な事情から下請け工事は受けないのですが施主様からのご指名の場合は特別にお受けすることがあります。

春頃から工事が始まり、解体の仮設工事、各種申請、秋ごろには宅内配線工事と進み、建築のほうが予定より遅れながらも12月になっていよいよ太陽光の設置が始まりました。
しかしそこで初めて知ったのですが、お客様が本来もらえるはずの新築補助金が受給できないことになった、ということです。

詳しく聞いてみると、工期が伸びに伸びているため補助金を受給するための条件の一つである工事期間に間に合わなくなったからだそうです。
元請ではありませんし、弊社が今からできることは残念ながらありません。
しかしその額は160万円です。
お客様は順番に間に合わなかったので仕方ないと諦めておられます。

これが弊社が下請けをしない最大の理由です。
お客様の不利益になることを自分たちの意向とは違うところでしてしまう、堪えられません。

工事の技術や設計の良さは言うまでもなく大切なことですし、そこが受注できるかどうかのポイントだと思います。

しかしそれ以前の問題ではないでしょうか。

「約束を守る」
「工期を守る」
「過ちがあれば謝る」

「お客様の利益の上に自分の利益がはじめて成り立つ」

これを教訓に、自社においては絶対にこのようなことがあってはならない、改めて気を引き締めたいと思う出来事でした。


※写真はイメージです。実際の現場ではありません※

SNS